農を起源として豊かな自然と人々の営みが織りなす世田谷


社会福祉法人泉会 泉の家 東京都世田谷区岡本2-33-23
東京都世田谷の「世」には人々が形作る社会としての生活の場、コミュニティという意があり、そして世田谷の「田」は、かつて農業が盛んであったことを表しています。「世田谷フォント」を通して農を起源として豊かな自然と人々の営みが織りなす世田谷を伝えていきます。
「世田谷フォント」のはじまり
世田谷区に事業所を構える「株式会社フクフクプラス」がさまざまな方々の協力の元、立ち上げました。フクフクプラスは障がいのある人のアートを活用したさまざまな企業向けのサービスを展開してますが、共同代表の磯村歩は世田谷区に暮らし、子育てをしています。磯村は渋谷区で「シブヤフォント」を手掛けた経験を活かし、地元・世田谷区でも「世田谷フォント」を発足させ、育てていきたいという思いから、このプロジェクトがスタートしました。
「世田谷フォント」のロゴに対する思い
「世田谷フォント」のロゴには、いろいろな思いを託しています。多様な色・形を、“風呂敷”のように優しく、そして柔らかく包み込んでいくイメージでデザインしています。包括、包摂(=インクルーシブ)を、風呂敷の“包む”行為になぞらえました。そして風呂敷は、日本の伝統的な包み布で江戸時代から広く使われ、再利用可能で環境に優しいアイテムであります。また、最近はモダンな柄やアート作品としての展開も増えています。「世田谷フォント」も、風呂敷のように、誰でも優しく包み(=仲間になれる)、伝統的であり、サスティナブルで、モダンなものとして育てていきたいと考えています。さらに、風呂敷たちが形作っているのは「せ」の文字。世界の「せ」、世間の「せ」、そして世田谷の「せ」。いずれも、コミュニティを大切するメッセージが「せ」には込められていると思います。
世田谷区内の連携、広がっています。
「世田谷フォント」は、世田谷区、世田谷区産業振興公社、世田谷まちなか観光交流協会、そして世田谷区内の障がい者支援事業所とタッグを組んでいます。現在、泉の家、玉川福祉作業所とともに世田谷フォントの制作に取り組んでいますが、どんどん世田谷区内のさまざまな事業所との連携を広げていく予定です。そして、一般社団法人二子玉川エリアマネジメンツ「フタコファンサポート2025」に採択されるなど、二子玉川地区でも、しっかり根を下ろしていきたいと考えています。
「世田谷フォント」が目指すこと
世田谷区は東京都の西部に位置し、かつては農村地帯として発展しましたが、明治時代以降の鉄道の敷設とともに東京の郊外住宅地として発展してきました。現在では約90万人の区民が暮らす、東京都内でも人口の多い自治体の一つです。
この地域は歴史的にも住民主体のまちづくりが盛んで、江戸時代の農村共同体の名残を受け継ぎながら、近代以降も住民参加型の都市計画が進められてきました。たとえば、区内の「世田谷ボロ市」は、400年以上の歴史を持つ伝統的な市であり、地域住民の商業活動の象徴的な存在です。
「世田谷フォント」は、こうした地域の歴史や景観、人々の営みを大切にしながら、地域の個性を反映する形で成長させていきたいと考えています。世田谷区には、大規模な商業施設は少ないものの、小規模ながら個性と温かみのある商店街や住宅街が点在し、住民の暮らしに密接した景観が広がっています。こうした地域の風景や文化をデザインとして捉え、「世田谷フォント」を通じて視覚的な記録として残し、地域の魅力を伝えるデータラインナップにしていきたいと考えています。
アーティスト:おがたりこ、キング・エース、ケイスイ、郷原 翔太、佐伯 由利子、初枝、マトリックス、みずき
デザイナー:磯村歩、ラデツキー・リョウタ
協力:webメディア「フタコロコ」
連携:社会福祉法人泉会 泉の家
運営:株式会社フクフクプラス
こちらのストーリーで生まれたフォント・パターン
ストーリーづくりを
ご一緒しましょう
「ご当地フォントサイトにデータを登録したい!」「デザイナーを紹介してほしい!」「アートワーク(フォント・パターン)を活用したイベントを企画提案してほしい」など、さまざまなお手伝い、連携を進めております。ぜひお声がけください。