日々の切り替えの場面で生まれた作品です。ランダムのように見える図形の中には、時間や配置などあるルールがあり、とても不規則なようで強い調和を感じられる作品です。（ユーアイファクトリー）

毎日一つずつ生まれる「ぐるぐる」。やることは同じでも、マッキーペンは、インクの残量によってかすれたり、その日の筆圧で濃度が変わるので、一つ一つには違った表情があります。どうぞ、左右上下に反転してつなげてみてください。特に、背景色を黒くしてみると不思議な奥行き感が生まれてきて、触覚的というか、とにかく触ってみたくなるようなテクスチャが生じてきます。(平井夏樹)

吉川さんは、日常の多くの動作に「儀式」を含んでいます。食事前には、マッキーペンで丸い台紙を塗り、食堂の壁に貼る一連の行動があります。この習慣は以前、壁のこいのぼりの目を塗っていたことから進化しました。職員がこれを覚えて丸い台紙を用意したところ、吉川さんはすぐにそれを気に入り、新たな儀式として組み込みました。この儀式は現在、次の活動に移る際の区切りやきっかけとして、吉川さんにとって重要な役割を果たしています。毎日の食事の前に必ず1つ、このぐるぐるに塗りつぶされた丸い台紙は生まれています。（ユーアイファクトリー）