ぺんぎんです（佐藤雅文）

ペンギンにもいろいろいるのでしょうけれど、私には孤独なぺんぎんというのは想像しづらくて、やっぱり、群棲したり、海に向かって行進したりしてるのがぺんぎんであると思っています。佐藤さんもきっとそう思っていたのでは？…どうかな。正直わかりませんが（笑）、群棲させようとして、数羽で力尽きてしまったのかもしれません。だって、すごくていねいに描き込むものだから。それをコンピュータの力でたくさんにした、ということだけが私の貢献かと。(平井夏樹)

いつも寡黙に集中して自分の作業に取り組んでいる。箸袋折りやスタンプ作業を好んで行っているが、その手つきや熟達度はまさに「職人」である。そんな彼は模写が得意である。写真、イラスト、実物など様々な題材を模写できる。構図や位置、文字などはそっくりだが、そのイラストは彼のオリジナリティが宿り味わい深い。どこか人懐っこく見えるイラストと日々の職人のような姿のギャップもなかなかに面白い。モチーフはいつも職員と選び、図鑑から着想を得ている。動物を好んで描くことが多い。今回はペンギンを書いた。（ユーアイファクトリー）